mikanmarusanのブログ

テクノロジーとかダイビングとか

blogやtweetを英語で書いてみるということ

(最近英語でエントリを書くことにしているのですが、この記事は特性上日本語で書いています)

はじめに

今年度ぐらいから(この)hatanablogやtwittertweetを英語で書くことを意識的に多くしている。もしくは英語と日本語の両方で書いたりする。先に断っておくと、別に英語ができるわけではない。知り合いからは「外国かぶれ」とか「意識高い系」とか「令和になったからか」など散々言われている。

普段エンジニアとして何か調べ物などをしている時、日本語のサイトは読みやすいので優先的に見てしまうが、少し複雑な調べ物であったりレアなケースの場合、英語で書かれているサイトの情報が参考になることが多い。おそらくその記事を書かれた著者は日本人にも見て欲しい!と思って書いたわけではないだろうが、事実として一人の日本人の課題を解決したことになる。もし自分が英語でblogを書いたりtweetしたりした場合、それらのpostやtweetのリーチがどう変化するのか、どのような人が見てくれるのか、どのような人の課題を解決できるのだろうかを急に知りたくなった。さらには、自分にどのような変化があるのかも知りたくなった。それを(日本語でも)tweetしている。要は一人の人間の小さな社会実験だ。

この記事ではblogやtweetを英語で書いてみて気づいたこと、利用しているツール、自分自身への変化をまとめてみる。

hatenablogや twitter やへのアクセスはさほど変わらない

まず一番興味があったpostやtweetのリーチがどう変化するかについて。総じて言うととさほど変化しないという切ない結果に。

まずがhatenablogについて。海外かつ日本語以外の言語のアクセスは2-3%だった。日本からの総アクセスには変化がないので 2-3% 新規でトラフィックを獲得できたとも言えるが、統計的には誤差の範囲だろう。Medium, Wix, Tumblr, WordPressといった米国を中心にグローバルに利用されるブログサイトを使うと違った結果になるかもしれない。
そしてtwitter。プロフィールを見るに海外のエンジニアの方と思わしきアカウントからのフォローをいくつか頂いたし、DM経由で海外企業のオファーもいつか頂いた。もちろん英語。それにしても海外企業からのヘッドハンティングは役割と条件を明確に伝えてくるから本当によい。日本だとxxx候補、給与は当社規定とか現職をベースに要相談とかだし。リクルーティングにはtwitterはよさそう。

使っているツール類

英語が得意ではないのでツール選びは重要だと思っている。自分は下記の3つを使っている。

英和・和英辞典

利用する頻度が一番高いので、自分が使いやすいものがよさそう。自分は英辞郎のPro Liteモードにして利用している。

文法チェック

文法チェックにはGrammarlyを使っている。これは英語の文法的な間違い、スペルミス、句読点の間違いをリアルタイムにチェックしてくれるサービス。無料版と有料版があり自分は無料版を使っている。自分はa/the/複数形の訂正をよく参考にしている。Chrome拡張を使えばブラウザ上のフォームに書いている場合でもチェックできるようになるのもよき。iPadアプリもあるが純正キーボードをつけておくと動かないのは謎。

英英辞典

ネイティブでないので少ない単語で表現されているものがよいと聞いたことがある。自分は Longman Dictionary of Contemporary English Onlineを使っている。英英辞典の利用頻度は正直そこまでは高くないが、抽象度を高く説明する場合、英語でどう説明できるかがわかるのはとてもよい。例えば下記は「橋(bridge)」の例。構造物としての橋と、何かと何かを繋ぐ橋を英語がそれぞれ表現されていてとてもわかりやすい。

bridge

1 structure built over a river, road etc that allows people or vehicles to cross from one side to the other 2 something that provides a connection between two things 類義語 link (引用元: Longman Dictionary of Contemporary English Online)

自分にとっての変化

英語に向き合う上で大きな二つの変化に出会うことができたと思っている。

最初から英語で書き始めるようになった

いままでは先に伝えたいことを日本語で書き出し(もしくは脳内で考えておき)、それを英語の翻訳する作業をしていた。日本語だと複雑で抽象的な文章が容易に表現できてしまうが、これを英語で表現するには自分のスキルが圧倒的に足りない。できたとしても非常に時間がかかる。したがって最初から英語で書き始め、一度書いたあとで添削することにしている。非常に拙い英語の表現になっている可能性は極めて高いが、相手に伝わっていえばいいと信じてやっている。
そしてこちらは副産物になるが、難解・複雑・曖昧な英語表現を知らないので自ずとシンプルな英語表現にならざるを得ない。しかし逆にわかりやすいシンプルな日本語の文章を書くトレーニングにもなることも分かってきている。

文章を 返り読み/戻り読み しないようになった

返り読み/戻り読みという言葉が正しいのかも分かっていないが、これらは自然な日本語表現になるように翻訳しながら読んでいく読み方だと思ってもらえるとうれしい。例えば "I have a pen." という英文の場合、私は(I)ペンを(a pen)もつ(have)と文章の中を進んだり戻ったりして訳しながら進むものというとわかりやすいかもしれない。ただリアルで英語を使うシーンでは、このやりかただとスピードがでないし、自分が日本語を読むときにそのように読まず文頭から文末まで一気に読んでいくことを考えると返り読み/戻り読みはそもそも不自然なんだろうなと思うようになってきた。これを心がけてから英語で話される技術的なトピックスについても耳が追いつくようになってきたし、なにしろ論文が過去対比5倍ぐらいの速さで読めていて満足しつつある。
一方で技術的なトピックスなど自分の関心事は耳が追いついているが、同じ技術トピックスでも一度抽象的な話に突入すると???となることが多い。これは完全に経験とスキルが足りていないと実感するところである。

まとめ

blogやtweetを英語で書いてみると意外と面白い