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初代Let's Note CF-R1のHDDをSSDに換装する

http://ctlg.panasonic.jp/products/images/product/m/5/CF-R1MCAXR_5677.jpg

2003年2月発売の初代Let's Note CF-R1のHDDが廃れてきて(そりゃそうだ)、カラカラという音がひどくなってきていました。Windows XPのサポート期限の2014年4月までなんとか延命させたく、いっそのことSSDに換装をしてみたのでそのまとめです。

(せっかちさん向け)CF-R1のHDD→SSD換装のまとめ

  • まず起動が爆速、最新のMac Book Air並み
  • 体感的にはちょっと早くなったなー程度(CPUがMobile PentiumIII 866MHzと遅いからかな?)
  • CF-R1は元々ファンレスだったので、SSDにしたことで機械駆動部品が無くなり無音PC誕生、おめでとう
  • CF-R1のHDD換装と言えばピンの加工らしいが、億劫な自分はピン加工不要にしたいのでSSDを厳選した。
  • パフォーマンス
    • 左が換装前HDD、右が換装後のSSD。圧勝!

CF-R1のHDDは特殊HDD?

SSDに換装する前にもHDDを交換したいと思っていたのですが、どうも初代Let's Noteで採用されているHDDは省電力設計がされているため少々特殊なようで、先駆者達がかなり無茶されていました。

総じて、「IDE HDDの41ピンと44ピンを曲げる」のがコツらしく、さらにSSDの相性によっては認識されない場合があるので1ピンと42ピンを10KΩのカーボン抵抗でつなぐとかかなりHackされていて正直これはしんどいです。

トランセンドSSDをレッツノートで認識させる

CF-R1のHDDの仕様と対応方法のまとめ

  • 仕様
    • CF-R1のHDDは、東芝製の2.5インチ IDE HDD(自分の場合はMK4020GLSという型番でした)
    • 41ピンがロジック電源(3.3V)/42ピンが駆動用(5V)。※これが特殊
    • 市販のHDDは、41ピンがロジック電源(5V)/42ピンが駆動用(5V)なので、そのままだとロジック側電圧が足りなくて認識できないし、HDD内部で41ピンと42ピンが内部でショートしている場合はマザーボードがお亡くなりになる可能性がある
  • 対応方法
    • 41ピンと42ピンが内部でショートしている場合→41ピンは不要なので抜くか曲げて絶縁する(抜くと後で使い回せないので曲げる人が多い)
    • 41ピンと42ピンが内部でショートしていない場合→41ピンを42ピンとショートさせる
    • 44ピンは使わないので曲げておく

44ピンを曲げるのは、もともとIDEの44ピンはRESERVEDピンのため特段必要がなければ不要ということもあり、CF-R1のコネクタ側でマスクされているため(ピンが刺さらないようになっているので)、曲げておかないと刺さらないからです。ちなみにIDEのピンアサインは、通信用語の基礎知識 が分かりやすいです、これはブクマするべき。

以上の情報から、ピンの加工をせずにCF-R1に最適なSSD

  • 41ピンがハリボテ(ピンがない、もしくはあるけど絶縁されている)
  • 41ピンの内部と42ピンが内部でショートしていて、42ピンの5Vがロジック電源になるもの
  • 44ピンがない

となるのですが、探したらやっぱりあるんですね。
シー・エフ・デー販売 DRAM搭載のIDE接続SSD 64GB CSSD-PMM64WJ2

いざ換装

HDDの中身ををフリーソフトを利用してSSDに丸ごとコピーして(IDE-UDB変換器を利用)、あとはHDDとSSDを交換するだけです。


CF-R1を分解します。手順は、CF-R1 のディスクをSSDに換装する が参考になりました。


ディスクはウレタン?製のカバーに包まれているので取り外します(このカバーは後で使う)。HDDにDC+5V +3.3Vと書いてあるのが見えるでしょうか?


SSDに換装して、カバーを装着します(カバーがないとPCの中でSSDが動いてしまう)


SSDをHDDがあった場所に戻し、組み立て直して終了

まとめ

  • 初代Let's NoteのSSD換装が完了、パフォーマンス良好
  • ただしHDDの仕様が結構特殊なのでSSD選びが需要